弱視の人向け簡単操作

Windows10には簡単操作という機能があります。目が見えにくい、耳が聞こえにくい、手が使いにくい、これらの人が簡単にパソコン操作ができるようにする機能です。

 

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視覚に対しては次の機能があります。Windows 10 バージョン1909 の場合です。

1.ディスプレイ

  画面全体を拡大します。その上で文字だけを更に拡大します。

2.カーソルとポインター

  カーソルは文字入力位置を示すもの、ポインターはマウスが指す位置を示すものです。

  これらの色や大きさが設定できます。

3.拡大鏡

  虫眼鏡で画面の一部分を拡大します。

4.カラーフィルター

  色弱や色覚異常に対応できます。

5.ハイコントラスト

  通常は背景が白で文字は黒。ハイコントラストは背景が黒で文字が白または黄色または緑。

6.ナレーター

  スクリーンリーダーです。

 

これらの機能を使うには、Windows+Uキーを押して簡単操作を起動します。画面左側に上記の6項目が並んでいて、最初は「ディスプレイ」が選択されています。

 

これらの機能を使うには設定が必要です。キーボード操作またはマウス操作でできますが、主にマウス操作を説明します。Hキーを押すたびに1から6までの説明に移動します。Shift+Hキーを押すと前方に戻ってきます。

 

1.ディスプレイ

画面左側でディスプレイを選択し、画面右側で設定をします。

文字を大きくする:100%から250%の範囲で設定できます。

すべてを大きくする:100%から175%の範囲で設定できます。

すべてを明るくする:画面の明るさを調整します。

Windowsのシンプル化とパーソナル設定:アニメーション表示や半透明表示等を停止します。

 

2.カーソルとポインター

画面左側でカーソルとポインターを選択し、画面右側で設定をします。

ポインターのサイズと色を変更する:マウスポインターの位置が分かり易くする設定です。

入力時にカーソルを見やすくする:文字入力位置が分かり易くする設定です。

タッチのフィードバックを変更する:画面をタッチした位置が分かり易くする設定です。

 

3.拡大鏡

画面左側で拡大鏡を選択し、画面右側で設定をします。

拡大鏡の使用:拡大鏡のオンオフと、拡大レベルが設定できます。

拡大鏡ビューの変更:固定、全画面表示、レンズから選択できます。

  固定はマウスカーソル位置が画面上部で拡大表示されます。

  全画面表示はマウスカーソル位置を中心として、画面全体が拡大表示されます。

  レンズはマウスカーソル位置を中心として、その周辺が拡大表示されます。レンズサイズは変更可。

 

拡大鏡の使用のキーボード操作について。

  Windows++キーで拡大鏡オン、Windows+Escキーで拡大鏡オフ。

  拡大鏡オンの間は、Windows++キーまたはWindows+-キーで拡大率変更。

 

4.カラーフィルター

画面左側でカラーフィルターを選択し、画面右側で設定をします。

カラーフィルターの使用:カラーフィルター使用のオンオフと、モノクロ表示や、色弱、色覚異常への対応が選択できます。

 

尚、キーボード操作ではCtrl+Windows+Cキーでカラーフィルター使用のオンオフが切り替えできます。

 

5.ハイコントラスト

画面左側でハイコントラストを選択し、画面右側で設定をします。

ハイコントラストを使用する:ハイコントラストのオンオフと、色使いの設定ができます。

 

通常は背景が白で文字は黒ですが、ハイコントラストは背景が黒で文字が白または黄色または緑が選択できます。必要時応じて個別にカスタマイズすることができます。

 

尚、キーボード操作では左Ctrl+左Windows+PrintScreenキーでオンオフの切り替えができます。一部のノート型PCで切り替えができない場合は、左Ctrl+左Windows+Fn+PrintScreenキーでオンオフの切り替えができます。

 

6.ナレーター

画面左側でナレーターを選択し、画面右側で設定をします。

ナレーターはスクリーンリーダーです。

Ctrl+Windows+Enterキーで開始と終了ができます。また、パソコン起動時に自動起動することも可能です。

 

ナレーターについてはこちらもどうぞ。